重点プロジェクト

マイクロ波を使った高齢者見守りシステム

株式会社CQーSネット

LED照明器具の中に一体化したマイクロ波レーダー、無線ネットワーク機器などを用いて、非接触で人の動作を計測し、異変(離床、転倒、呼吸停止等)を判断して通報するシステム。ひとり暮らしや介護施設等における高齢者の安全・安心を守り、その支援者やスタッフの負担を減らすことが期待されています。

実証や開発の状況

既にセンシングの基本機能は開発を完了していますが、生活雑貨やペットなどによる誤報・失報を防ぐため、実用化に向けた新たなアルゴリズムの開発・検証を行っています。

がれきに埋もれた被災者を探索するロボット

株式会社タウ技研

倒壊した建物のがれきや土砂などに閉じ込められた被災者を、ワーム型の多関節ロボット等と組み合わせ、UWB(超広帯域無線)レーダーにより発見するロボットです。
本特区では、規制緩和に係る国との協議を通じて一定の条件下での実証を実現し、機器の有用性を確認しつつ、ロボットの完成度を高めています。
なお、本機のレーダー技術はインフラ点検、警備等の分野でも活用が期待されています。

実証や開発の状況

本機に使用するUWB(超広帯域無線)レーダーは、屋外での使用が認められていませんが、特区では規制緩和を活用し、実証を行うことができました。その後、レーダーを搭載する本体部分の実証なども行い、実用化を進めています。今後、ロボットを完成させて有効性をアピールし、普及に向けた全国的な規制緩和を国に求めていきます。

災害現場等で長時間活動する無人飛行ロボット等への無線給電システム

公益財団法人相模原市産業振興財団・国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構・合資会社次世代技術・株式会社クライムエヌシーデー・有限会社中村電機

飛行するドローン(小型無人ヘリ)に向けて地上からレーザーを照射し、無線で電力を供給して連続飛行時間を延長するシステム。搭載する光電変換素子(太陽電池)にレーザー光を照射することで、飛行のための電気エネルギーを発生させることが可能です。ドローンの飛行位置を自動的に検出させ、レーザービームを自動追尾させる技術の開発を行っています。

実証や開発の状況

レーザービームを給電目標に対して正確に照射するために必要となる、給電目標位置の自動認識技術の確立を行っています。今後、外で上空に飛行させる場合の位置認識の実証を行い、性能評価を行うとともに、新技術の導入による性能向上にも積極的に試みます。

自動運転技術を装備した自動車

日産自動車株式会社

事故の原因となる人為的ミスをカバーする自動運転技術を搭載した自動車です。レーダー、カメラ、レーザースキャナーなど、360度センシング技術により周辺の道路状況を検知し、人工知能による状況判断で、ハンドルやブレーキを自動的に制御します。

実証や開発の状況

平成28年8月には、高速道路上の単一レーンで安全な自動運転を可能にする技術「プロパイロット」を新型「セレナ」に搭載しました。「プロパイロット」は、渋滞走行と長時間の巡航走行の2つのシーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動で制御し、ドライバーの負担を軽減します。
平成30年には高速道路上の複数レーンで危険回避や車線変更を自動的に行う自動運転技術を投入します。令和2年には、十字路や交差点を含む一般道でドライバーの操作介入なしに走行できる自動運転技術を導入する予定です。

遠隔操作による超音波診断ロボット

早稲田大学

遠隔地の端末からの遠隔操作又は自動走査プログラムにより、ロボット本体に搭載された4つのモーターを操作することで、超音波プローブ(超音波を発生して、はねかえってきた超音波を探知する部分)を動かし、超音波診断を行うロボットです。
遠隔地からの妊婦の診断や救急搬送時の内出血探索、離島での診療などへの応用が期待されます。

実証や開発の状況

病院と妊婦ファントム(超音波に対して人体に似た特性をもつ素材を使用した訓練用モデル)に装着されたロボットを設置する施設との間をLTE通信で接続して行った実証実験に続いて、救急搬送の現場での活用に向け、医師がいる施設と、ロボットを設置した救急車との間をLTE回線で接続して実証を行いました。