さがみで取り組む実証実験やイベント

2018年2月6日災害・防災活用のためのドローン講習会をプレ実証フィールドで開催!消防関係者が参加してドローンの安全な操縦方法を学びました。

「さがみロボット産業特区」では災害対応ロボットの実用化促進と普及に取組んでいます。災害発生時の情報収集等のためにドローンを導入している特区内市町の消防機関もあり、生活の安全・安心を実現するため、ドローンの活用がますます期待されています。

一方で、ドローンを安全に飛行させるには、適切な訓練を受け、飛ばしてよい場所や操作方法等を理解する必要があります。

今回は特区内の12市町の消防関係者等を対象に、「プレ実証フィールド」で講習会を実施しました。講師は「災害救助対応ドローン」の開発メーカーであり、日頃からドローンの講習会を行っているほか、実際に災害現場でドローンを飛ばした経験もある、株式会社JDRONEの方々が担当され、ドローンの技術や安全な運用方法についての説明と操作訓練を実施しました。

●災害救助対応ドローン(株式会社JDRONE)

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●火山対応ロボットを大涌谷に投入!

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講習会の様子その1 講習会の様子その2 講習会の様子その3

■『災害・防災活用のためのドローン講習会』

<内容>
○ドローンの技術、運用に関する関連法規制や操縦時の注意点についての講義
○屋内・屋外で実機を使用した操作訓練

[ドローンにはこんな技術が使われています]

●力持ちの「モーター」

プロペラを回転させて飛ぶ力を生み出します。

●たくさんの「センサー」

ドローンが自分の位置を認識する「位置情報(GPS)センサー」、傾きなどの姿勢・スピードを認識する「ジャイロセンサー」、カメラ画像認識と「赤外線センサー」で障害物を回避するシステムを持つドローンもあります。

●ドローンの頭脳「制御プログラム」

操縦者が手元で送信機(プロポ)を操作し、無線でドローンをコントロールする命令を出します。その命令信号と、複数のセンサーからの情報をもとに「制御プログラム」が安定した飛行を行います。

これらの安定飛行技術は日々発展しています。
講義の中ではモーターやバッテリー等部品についても現物を示しながら丁寧な説明がありました。

講習会の様子その4
基本的な知識を学んだ後は、屋内(体育館)で200g未満のトイドローンを使った訓練を実施しました。 複数設置したカラーコーンの上を三角形を描くように飛行させる訓練等を行い、操作に慣れていきます。 実際の現場を想定し、1チーム2~3名で実施。周囲の安全やバッテリー残量を確認する安全管理者が、ドローン操縦者へ指示を出しながら運用訓練を行いました。 操作に慣れた後は、より大きい200g以上のドローンも体験!
講習会の様子その5
講習会の様子その6
講習会の様子その7 講習会の様子その8

最後は航空法等の規制を受けず飛行できる、屋外ドローンネット内で、実際に自治体の消防本部で導入されているDJI社の“Phantom4 Pro”という機種を使用した訓練を行いました。
風の影響のほか、低い外気温によりバッテリー消耗が早くなったり、ドローンとの距離感が分かりにくくなったりする等、屋外の実践的な環境で訓練を行い、講師のアドバイスを受けながら無事に訓練が完了しました。

【参加者の感想】
○経験豊富な講師の話を聞くことで、留意すべきことを広く学ぶことが出来た
○基本的な部分から経験を含めた深い話等大変参考になりました
○バッテリーのことなど、疑問に思ったことを解消できました
○複数のタイプのドローンを実際に操作できた事が一番良かった

このような訓練を重ねていくことで操縦者の技術と経験が向上し、ドローンが私たちの生活の安全・安心を守るツールとして広がっていくことが期待されます。

ドローンは、ルールを守り正しく使えば、私たちの生活をより便利にしてくれるとても役に立つロボットです。
これからもさがみロボット産業特区では、私たちの「いのち」を守るためにロボットを使う人たち、そしてロボットを開発する人たちを応援していきます。
講習会の様子その9