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2016.2.23火山対応ロボットを大涌谷に投入!

神奈川県は、「火山活動対応ロボット緊急開発プロジェクトチーム」を立ち上げ、大涌谷周辺でのロボット及びロボット技術の活用を進めています。

その取組みの一環として、大涌谷周辺の現地ニーズに対応する火山対応ロボットの速やかな現場投入を図っていくため、既存ロボットの技術的課題を解決する開発プロジェクトを募集・採択し、3つの火山対応ロボットの開発を進めてきました。開発したロボットの大涌谷への投入の様子を紹介します。

【火山活動対応ドローン】

2016年12月に商品化されました! >

大涌谷内に火山ガス濃度センサー及び地すべりセンサーを設置するのに先立ち、候補地の地表温度や地形の情報収集を行います。

  • ・温度計測のための赤外線サーモグラフィーを搭載。
  • ・火山ガス等による故障を避けるため、制御部は密閉撥水構造をとる。

写真(左中央)は大涌谷を飛行するドローンの様子です。

写真(左下)はドローンが撮影した火山ガス濃度センサーの設置候補地の映像です。ここに映る噴気孔(2015年4月下旬の火山活動の活発化以降に新たにできたもの)の付近へのセンサー設置を目指しています。映像を詳細に分析し、具体的なセンサーの設置地点を検討します。

写真(右下)は同じ地点の赤外線サーモグラフィーでの温度計測の画面です。地表温度がセンサー設置に支障が無いかを確認しています。

 

【火山活動対応地上走行車】

大涌谷内の安全性の評価に役立てるため、地表付近の火山ガス濃度等の情報収集を行います。

  • ・車体には、大涌谷内を走行可能なクローラを備える。
  • ・火山ガス濃度センサーを設置・回収する機構等を搭載。

写真(左下)は、「さがみロボット産業特区」のプレ実証フィールドでの走行試験の様子です。独立で駆動する4本のクローラを駆使することで、階段や急斜面の走行ができます。

写真(右下)は、大涌谷での火山ガス濃度センサーの設置の様子です。設置地点の火山ガス濃度を計測した後、地上走行車によりセンサーを移動させ、順次他の地点の計測を進めていきます。

 

【火山活動対応地すべり警報システム】

2016年12月に商品化されました! >

運搬用のドローンにより大涌谷内に地すべりセンサーを設置し、地すべりの兆候を把握して警報を出し、作業者等の安全の確保に役立てます。

  • ・地すべりセンサーは、地熱による故障、火山ガスや温泉成分による腐食を避けるための耐性を備える。
  • ・ドローンは、センサーを運搬するための機構や、重量物を安定的に運搬するための制御システムを搭載。

写真(左上)の地すべりセンサーで地すべりの兆候を検知すると、写真(左中央)の警報装置がアラームを発します。

写真(左下)のように、地すべりセンサーはドローンに取り付け、設置地の上空から降ろすことで、人が立ち入れない場所にも設置することができます。

写真(右下)は、「さがみロボット産業特区」のプレ実証フィールド(体育館)でのセンサーの設置試験の様子です。

現在、火山活動対応ドローンなどで収集した設置候補地の映像等の分析を進めており、2月下旬に地すべりセンサーを大涌谷内に設置予定です。